2010年6月1日火曜日

ふと思うこと。(セックス・アンド・ザ・シティ2をみて)6月1日

今日は固いこと抜きで、ガールズな話題ですんで、
読み飛ばしていただいても結構です。
実は、私、SATC2こと、セックス・アンド・ザ・シティ2を見に行きした(笑)。
ドラマのセックス・アンド・ザ・シティ、
私、もうDVD全部持ってるくらい大好きなんです。

あ、でもなぜか、今回乗り気でなかったんです。
映画版1でもう終わりだということで納得していたのですよね。
でも、見ました。夫つれて見ました(汗)。
せっかくの彼女たちの姿、観にいかなければ女ではないと(?)!


で、


・・・目の保養・・・にはなりました。
ときどき、会話がいいかなと思える瞬間がありました。
キレイな靴。
キレイなファッション。
かっこいい男性陣。
エキゾチックなパーティ。
きんぴかのリゾート。

でも、なぜか、悲しい気分になってしまいました。

いや、加齢(華麗)があるのは、わかっていたので、
別に悲しい理由にはならなかったのですと、
前提としてはっきり言っておきます。

これはなぜなのかと考えて、
ツイッターでも、つぶやきましたが、
あえてここでまとめちゃいます。






さて、
いい意味でも、悪い意味でも、SATC2は「祭り」になったのである


ほら、祭りってみんながその意味合いや、
記号の背景を理解しているわけではないけれど、
豪奢な神輿があって、盛り上がるからみんなでかついで練り歩く。


「ゴージャス」「パーティー」
「セックス」「ファッション」というお決まりのキーワードと、
映画ということで今回特別の「エキゾチック」をとってつけた
4人のNY女子の神輿が賑々しいお囃子と共に目の前を
ゆっくり通り過ぎていくのを、
観にいったわけである。



まずこのお祭り、キャラがあまりに簡略記号化していた。

かつて、自分でヴィンテージや靴を一点一点掘り出しては、
工夫し、涙を流して喜んでいたキャリーが、
あれやこれやとブランド物を、
ブティックのようにでかいクローゼットで、
無表情(!)で、無造作に(!)着替えたりするようになってしまったのだ。
いくら、印税で稼いでいるとはいえ、
買い与えられることになれたのか、キャリー?!

これでは、彼女が、主義に反すると思っている、
ただの「夫婦」姿と変わらないではないか!
確かに金持ちと結婚して好きなことするってのは、野望だったのだろうけれど、
「カオナシ(参考、千と千尋の神隠し)キャリー、堕ちたり」と思って幻滅した。

サマンサはいつものとおり。言うまでもなく。
ミランダは、確かにきっかけがあったとはいえ、
キャラ変ゆえに誰かわからなくなっていた。

あ、でも、シャーロットはキャラとして成立していたし、
奮闘して、彼女なりのスタイルになっていたような気がします。




NYだって、今の時期、大変難しい時期である。
実際、女社長サマンサの「さあ、憂さ晴らしよ~!」な発言や
ビッグの「株価下落して疲れてる」的な発言でも、
不況の香りをちょこっと加えている感じはする。

だけど、

私としては、この難しい時期に、
仕事も恋(現時点では愛でしょうか)もファッションも、
自分で痛い思いや恥ずかしい思いだとか、苦労をしながら、
新しいライフステージで、彼女たちなりの新しいライフスタイルを築いて、
がんばっている姿、


つまり、アラフォー、アラ50な
先輩たちの加齢を越えた、
成熟の過程を観たかった。
(バブルを引きずったり、加齢や生活臭や夫婦のリアリティを隠したり、
否定したり、仕方なく妥協したりするような過程ではない。)
そんなリアルな姿に勇気付けられたかった。


よっぽど、普通にサラ・ジェシカ・パーカーをドラマしたほうが、
年齢や夫婦生活だとか、ファッションだとか、子供だとかとの
日々のそれなりの哲学があって面白そう。


ドラマバージョンでは、
結構リアルな女のエゴと社会の通年との齟齬や折り合いなんかを
赤裸々にしたところが共感ポイントで、
そのドロドロしたものだとか、そこを乗り越える小さな幸せが、
ファッションに昇華されているところが、
私達に夢を運んでくれるドラマなんだと思って好きだったのに。

これでは、ただ単にゴシップで有名になる、
熟女パーティーガールと同じではないか。
正体不明、年齢不詳だからと、嫉妬されたり怪しまれても、しょうがないぞ。



これは、主観なので、きっと私が持っている結婚生活観が
多分に影響しているのだろうと思うと、
またこれはこれで、やっぱり悲しいけれど。
でも、ここからは、悲しみがあっても、
新しいトレンドを観れるとおもったらいけなかった。

ロイターでは、こんな記事がありました。

「映画「SATC2」、低評価でも高興収の予想」

でも、プレミアにいらした日本のみなさんは、
大興奮のもりあがりで・・・。
解釈や楽しみかたは人それぞれですな。



※ 追記(6月3日)

ファッションの新しいトレンドを観れるけれど、
だからといって、時代のライフスタイルを読めるわけではないと、
書いてしまった上記の結びを、考え直した。

コメントしているうちに、
今のマインドとして、読み取れることは、あったような気がしてきた。

前世代の40s、50sとあまり変わんない熟年期の過ごし方とは、
違うモノを生み出したいという欲望はあれど、かつて30だったときの楽しかったすごし方と、
どう折り合いつけたり、選択したりして、新しくつくりだしていいのかわからんという、
彼女たちの成長過程上の混乱状態が見えるのかなという感じもしたり。


まだ、新しい成熟への発展途上なのかなと・・・。

もし、よかったら、ぽちっと↓お願いします。
人気ブログランキングへ

2 件のコメント:

  1. http://jp.reuters.com/article/entertainmentNews/idJPJAPAN-15558420100528

    やはり一種の「祭り」になってしまっているのは確かなようで。
    実際は興行成績も苦戦気味らしいけど。

    やっぱりストーリーの見せ場は映画版1で終わってしまったからなあ。
    物語で引っ張ることはできなくなってしまったわけで。
    かといって他の要素も、年月からくるパワーダウンは否めない。

    なんて、観てないうちに言うのも変だけど。

    返信削除
  2. そのようですね(涙)。
    ほんとにたくさんのジョークが見事に笑えないんですよ。
    なんか腹立ってくるんですよ。
    映画見た後、私ばーってすっごい話すのに、
    すんごい沈黙でしたもん。

    彼女なりに向き合っているシャーロットだけ生きてる。

    そうそう、物語も、完結してしまったストーリーも、
    時代的にも、ライフステージ的にも、
    もう同じこれぞSATCってなライフスタイルでは
    引っ張っていけないんだろうし・・・うんぬんですね。

    なんというか、結局前世代の40s、50sと、
    あまり変わんない熟年期の過ごし方と、
    かつて30だったときのすごし方を、
    どう折り合いつけたり、選択したり、
    つくりだしていいのかわからんという、
    彼女たちの混乱状態が見えるのかなという感じもしたり。

    もしよかったら見てみてください。
    正規の値段でみたので、ちょっと財布が痛かったのは正直なとこ。
    でも、勉強になりました。

    返信削除