2010年6月7日月曜日

ふと思うこと。6月7日 (カール・ラガーフェルドのゼロ地点)

カール・ラガーフェルドは、黒(または濃い色)い色の服しか、着ないそうだ。

カール・ラガーフェルドが黒い服を着る理由 [ update:2010-06-07 18:50:00 ]

デザイナー、カール・ラガーフェルド(Karl Lagerfeld)
黒いジャケットとサングラスという独特のスタイルで知られ、シャネル、フェンディ、そしてシグネチャーブランドを手がける世界的デザイナー、カール・ラガーフェルド(Karl Lagerfeld)。彼は、カラフルな色の洋服を着ると頭が混乱してしまい、デザインするのが難しくなってしまうので、いつも黒い服とサングラスをかけているのだという。


「ネイビーも好きだよ。でも黒の方がもっと定番でいい」と、ラガーフェルドは語った。「黒い服を着ると、何も考えなくて済むのさ。ネイビーだと、邪魔にならないけれど、それでも色を楽しんでいるという気分になるだろう?」
「ファッション業界にいて、いろんな色を使ってデザインしなければならないと、グリーンやピンク、それにとにかく派手な色は着ていられないんだ。結局、自分がサンプルみたいな気分になっちゃうからね」
黒い服を着ることで、背景に溶け込むことができるというラガーフェルド。そのおかげで仕事に集中できるというのだ。彼はクリエイティブな人たちはみんな自分のやり方をたどった方がいいとアドバイスしていて、これが目の前の仕事に完全に集中する1番いい方法だと主張している。
黒を着れば、自分のことを意識せずにいられるんだ」と、ラガーフェルドは英版Vogue誌の7月号で語っている。「素材を扱っていたり、フィッティングをしている時は、自分のことは考えないものだよ」
なるほど、彼の場合、自分を投影してではなく、頭にある像を具体化するのねと。実際、自分にどんどん実験を施していってスタイルを作り上げるというアプローチもある。ラグジャリー系のプロジェクトだと、やたらと高級ブランドで自分を着飾ったりすることもあったりした。しかし、これも実は限界がある。自分を膨らましたりしても、結局自分の範囲を越えられない。商品の世界を自分に引き寄せるというアプローチは決して間違いではないが、上のラガーフェルドの仕事の姿勢がうかがえる言葉に、プランナーとして鍛えてくださった方から頂いた言葉を思い出した。

「たとえ君が、ロールスロイスに乗っていなくっても、
見た事さえなくとも、
ロールスロイスを企画(またはデザイン)しなくてはいけないときもあるし、
それは不可能ではない。」

これは、産業デザインに関わっているものの悲しみでもあり、
楽しさでもある。

私が所有している、または所属している世界でなくとも、人一倍、
その世界がどんな要素できているのか。
その気分が何なのか。
それを所有する人々はなぜそれを求めたのか。
を知ったり、仮説をもっていなければいけない。

その仮説を壊した、
じゃあどうやったら、この世界を他の要素で作り上げることができるか。
ということが私の新たなプロジェクトの出発点になるのである。

そんなゼロ地点が、カール・ラガーフェルドにとっては黒い服とサングラスなんだろうなと、私なりに思ってみた。

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