2011年5月24日火曜日

映画 The Hangover ハングオーバー! 消えた花ムコと史上最悪の二日酔い

今夜は、ひさびさに腹をかかえて笑ったコメディ映画について。
第二弾が公開とのことで、いよいよ期待高まっております。

いい着眼点です。
ほんと着眼点からして、もってかれました。

お酒を愛する人間なら、
誰でも豪快な酒の席での忘れたい思い出、
武勇伝はあると思うのだけれど、
シラフになって、恥ずかしいことに改めて直面させられるのは、
耐えられんですわ。

でも、他人の武勇伝は見ていて楽しいものですな。
二日酔いでゲロゲロになっているところには、
同席したくないけれど。
自分だけでも精一杯だろうに、
ほんとごめんです。

この方々、
武勇度数がハンパない。
でも有り得そう、でもこりゃやらんだろう。
でもやっちゃった。
すごいね、武勇だね。

共感するとともに、
そこまでやったか度合いに、
おそれいっちゃいまして、
彼らは隠されたヒーローになるのです、
大人がいい格好するだとか、
取り繕ったギャグで笑わせるんではないんですね。
隣のあのひとが、こんなことやっちゃったと。
ドラマの舞台は、現実世界から何を発信するか。
小さい自分がどこまでできるかと限界を超えていく様を描いているんですね。

これこそ、武勇です。夢です。
いい大人がハメ外すときは、
これぐらいでないと。
自分で薬をもるんでもなく、殺人を犯すのでもなく、お酒を飲む。
宴会を楽しむ。

要は、どう日常の文脈をどこまで広でるかで楽しむこと。

いや、私は私の範疇で満足することにいたしますが。

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2011年4月8日金曜日

Design Thinking 「デザイン」思考で思うこと。〔2〕

リサーチをつずけても、
生情報の断片を〔Elements〕どんなに編集しても、生情報は生野菜のようなものだ。
混ぜるだけでは何にもならない。サラダでさえ塩が必要だ。

編集しているうちに、作品へのつながりができてくるかもしれないが、
生情報を集めて、こんなに集めましたと満足げにされるとこまる。

デザイン思考〔Design Thinking〕の中でのデザイン・リサーチ〔Design Research〕は、
デザイン〔Design〕にむすびつかなければ、意味がない。
発想していくところで、
ペルソナ〔Persona〕の生活文脈〔Context〕に一番大切なものが何か、
沿っていける商品は何か。

自分が情報の中に生きてみて、
情報同士のかかわりを読み取って、
方向性や動きを感じて、
どこの筋を通せばいいのか、
を取捨選択する助けとする。

発想〔Abduction〕、自分がその人の生活をいきると、
わかりやすいような気がするけれど、どうだろう・・・。


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2011年4月7日木曜日

思ったこと 〔地震〕

実は事情があって、一時帰国していた今回。
東京の実家で今回の地震を経験した。

東京でさえここまで揺れるのかと。
しばらく厚着で寝る日々。
余震で船酔いがとまらない。
大丈夫だ。
これは、終わりでないかと不安になる。
アップダウンの激しい日々。

インドに残っていた夫は、
インド、イタリアから、
劇的な報道の嵐におわれた人々が、
私の安否確認に連絡してくるので、
その対応に追われ、
彼も私以上に不安になってる。

ときどき、不安が不安を呼んで、
互いにネガティブに沈んだりしてしまうことも。

今回の地震で大切なものこと、そして何よりも人を失ったかたがたが、たくさんいる。
私としては、そんな悲しみとロスに、
お祈りと少しばかりの心ざしがためになればと思っている。

I pray for Japan.

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2011年4月6日水曜日

Design Thinking 「デザイン」思考で思うこと。〔1〕

この世界に入り始めたときに、プランナーとしての思考のベースとして、
大大大先輩に薦められた
「発想する会社!-世界最高のデザイン・ファームIDEOに学ぶイノベーションの技法」
という本がある。
アメリカのIdeo〔イデオ〕というデザインコンサルティングファームが実践している、
デザイン思考という思考プロセスや環境づくりを詳細にわたって書いたものだ。
最近、もっと広範の仕事術にも導入されつつあって、
私としても、ここ10年間、どういうものなのか、
それを長い開発時間と複雑なパーツを有する自動車デザインに、
どう適応されるかというところを、試行錯誤しつつ実践している。
また、最近、購読しているすごいブログ、「Design It! w/LOVE」。
その筆者である棚橋弘季さんが書かれた本、
「ひらめきを計画的に生み出す デザイン思考の仕事術」
を今読んでいて、いちいち鳥肌をたてている。

で、
実践する場合、デザインだけが製品開発ではないということを加味して、
効率を第一に考えて、比較的モジュールや役割の固定化しているカーデザインプロセス上で、
どこまで彼らのメソッドを既存のカーデザイン開発進捗の中で、実践できるだろうかと考えてみた。

・ラフプロトでのコンセプト確認

車のプロトタイプは、スタディモデルだけでもフリーズまで、最低20日間前後はかかる。
ただ、よく私たちが発想するときに潜在的にやっていることがある。
彼らのいうロールプレイのようなもの。

インテリアを考える際、
実際設定した寸法やボリュームを紙や糸、
家の家具でポジションや個々の関係性を体験的に検証ことを自然と行っている。

・ペーパープロト

でできるのは、もっと詳細にわたる、ストーリーの組み立て。
実際にストーリーを見せて、ペルソナとともに検証することだろう。

デザイン思考という文脈上で、私として考える課題なのは、

・どう、将来のシナリオ作り〔最低10年から20年の長期的展望〕に活かせるか

だ。


もうちょっと読み込んだり、情報を集めてみてみなきゃなと、今日はメモしてみた。



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2011年2月24日木曜日

インドに6ヶ月住んで、思ったこと。インド、産業デザイン。

お久しぶりです。

私はいま、デザイン企画の部分をあるデザインカレッジで教えたり、
こちらでのデザインプロジェクト、
そして、BEESTUDIOのオフィス設立に動いています。

今日は、インドのデザイン業界について、
考えたことをちょっとまとめてみたいと思います。
デザイナーという職種は、インドでは約20年間程度の若造です。

インドの産業、デザインスタイリング、アイディエーションの部分に、
意識が向き始めたのは、ここ10年程度のものなのではないでしょうか。
まだまだものづくりデザインはひよっこです。

デザイン業界の中心は、アートやモード的なデザイン、
ITなどを通して、WebデザインのOEMで発展した、
コミュニケーションデザインの部分が強く、
モノづくり産業の多くのメーカーは、
CADでできる部分をデザインの成果物と捉えているのが現状。
新しい文脈での新しい形や新しい意味を製品に与える作業が、
世に言うイノベーションなデザインと、
捉えられているような気がしています。

日本のように、ニーズへの供給が飽和状態を迎え、
個人嗜好の多様化している状況とは、
うって変わって、まだまだ不便なことや、
なんで、これしかないんだ的なモノがあちらこちらに転がっています。

また、忘れてはいけないのが、絶対的な階級差。

自転車を繰ってモンスーンのたびに舗装が剥がれる、いや、
土のままの何キロものがたがたな道のりを経て買い物や仕事をしている
下流階級とは打って変わって、
中流階級はより自分の生活様式を豊かにし、不便は、
下流階級のマンパワーに助けてもらって解消し、バイク、運転手付きの車で、
ショッピングモールでの買い物を楽しんでいます。
また、一方では、上流階級が、地価の高騰するムンバイで、
ビル一個を自分の自宅として建築し、ヘリコプターで移動しては、
映画館やボーリング場で楽しむ桁外れの生活をしています。

下流階級の仕事を奪って、便利なモノを売りつけるのではなく、
下流でも生活の中で使って役立つモノ、生活を豊かにするモノを、
いや、モノ以前のことができるかもしれない。

うん。コトからデザインしていけるかなと思っています。

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2010年12月9日木曜日

イタリアからインドへ。

実は、私、夫ともどもインド、プネにおります。
日本、イタリアで微小ながらも、培ったノウハウを元に、
学生とともに、デザイン・プロジェクトを進めています。
デザイン(夫がテクニックを教授)、
そしてコンセプト・アウトプット、
企画の仕方などを教えつつ、この秋からはや三ヶ月。

日本、スイス、イタリア、インドと、実に落ち着かない根無し草。
2010年9月頭から飛び込んだフィールド・ワーク的なこの経験。
住み始めて、少しずつ発見や考えさせられること、
感じることもありました。

新しいものを生み出したいインド。
常に企んでいる躍動のインド。
私たちを大きく受け入れてくれるほほえみのインド。
おおきな知と伝統にがんじがらめな頭でっかちインド。
変わらなくてもいいとこがそのままな、ある意味無駄のないインド。
ほほえみつつ、財布を狙うインド。
何があろうと、どっしり構える不惑なインド。
個人でなんとかする、なんとかできてしまうとこもある、サバイバルなインド。

イタリアを一時的に離れたとはいえ、このブログで、
また新しいインプットとアウトプットができていければと思いますので、
よろしくお願い致します。

再開を報告出来なかった、人個人として向きあってくれた叔母。
難病と戦い、この秋に逝った叔母は、ブログを読んでは涙したり、
批評してくれたりしてくれた一番の愛読者でした。
今、距離に縛られないどこかで、
きっと、私の至らなさ、私挑戦を、サポートしてくれていることと思い、
また書くことをやめないことを決心しました。

どうぞ、またよろしくお願い致します。

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2010年6月24日木曜日

仕事でのお知らせ(2)BEESTUDIO Subaru Impreza Berlinetta - VirtualCar.itでの記事

大変お待たせしております!!前回より、以前、私達のスタジオで仮説スタディとして3Dプロトタイプに致しました、スバル社へのオマージュ、スバル・インプレッサ・ベルリネッタの独自開発プロジェクトがVirtualCar.itというクルマを扱うウェブ・マガジンで、取り上げられましたので、この場を借りて、皆さんに連載してご報告させて頂いています。

以下、記事の引用のご紹介と、併記にて私の日本語での拙い訳(ボールド部)を掲載いたしますので、是非ご高覧ください。なお、このプロジェクト、または他業務に関するお問い合わせは、tommycoccinella(a)gmail.comまでどうぞ。〈お手数ですが、〈a〉をアットマークに変えてください。)

今回の記事は、前回の記事(以下リンク)の続きになります。

Articoli del 7 GIUGNO 2010
2010年6月7日

BEESTUDIO(ビースタジオ) スバル インプレッサ ベルリネッタ

di Sergio Chierici alle 18:24
記者 セルジョ・キエリチ(18:24)

・・・«La sofisticata e precisa tecnica aeronautica insieme alla trasmissione integrale, ha consentito a Subaru di essere una Azienda che produce sofisticate e potenti auto da corsa, pur restando nel mondo della realtà quotidiana perché le Subaru da corsa sono delle automobili da rally che, quindi, mantengono un rapporto reale con il mercato diventando campioni del mondo con le stesse automobili che il cliente usa tutti i giorni, cosa che è impossibile per le Aziende che costruiscono F1 o Sport Prototipi, vetture che non hanno niente da condividere con le automobili che si usano tutti giorni, anche se le F1 sono molto importanti come laboratorio di ricerca per l’evoluzione della tecnologia automobilistica.

・・・「航空機から由来する、精巧の技術と独自の四輪駆動があり、スバル社は日常のドライブシーンという現実的な文脈上でも、パワーある洗練されたレーシングカーを生産させることを可能。なぜなら、スバル社にとってのレースはラリーだからだ。ユーザーのいる市場の現実という地に足をつけた状態で、彼らが日常で愉しんで乗る同じモデルでラリーの世界チャンピオンというタイトルを獲るようなことができる。F1やスポーツプロトタイプを手がけるメーカーにはなかなか見られない。現実的に生活者に届く商品とレーシングカーは、全く関係がなかったりすることはざらだ。F1が自動車技術の研究と発展の場としては大事なものだとしても。

Per esempio: la Ferrari é l’unica Azienda automobilistica che non ha mai abbandonato le competizioni. Nell’esperienza vissuta di molti ferraristi le Ferrari sono, o meglio, “erano” auto da corsa con la targa perché la sensazione delle Ferrari come auto da corsa con la targa è dovuto anche alla loro forte componente artigianale: l’auto da corsa è infatti per definizione un prodotto artigianale».

例えば、フェラーリ社は、レースの舞台から一度も退いたことがない。フェラーリのモデルの数々はナンバープレートのついたレーシングカーなのだ、いや、「だった」のだ。フェラーリ愛好家(フェラリスタ)ならわかることだろう。フェラーリはほとんど職人による仕事であるという強い要素もあって、ナンバープレートをつけたレーシングカーという感覚がある。実際、レーシングカーは、ハンドメードの一品だと、言えるだろう。」
L’idea, dunque, di realizzare una Impreza Berlinetta dalla tecnologia avanzata ma di tipica “impronta” Subaru fu sottoposta all’ing. Mauro Forghieri, che realizzò uno studio di pre-fattibilità della tecnica per una possibile vettura sportiva Subaru “top di gamma”, paragonabile alla Ferrari Enzo o alla Ford GT40, ma utilizzando elementi della Impreza di serie. ・・・

スバルの「刻印」はのこし、先進技術でインプレッサ・ベルリネッタを実現するというアイデアはエンジニアのマウロ・フォルギエーリ氏に委ねられ、インプレッサをベースとして共有するという条件で、フェラーリ・エンツォやフォードGT40に匹敵する、スバル社のスポーツ「フラッグシップモデル」としてあるべき、技術面でのフィージビリティスタディを担当した。・・・


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BEESTUDIO per Virtual Car

まだ、続きます・・・。

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